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コードネームADO16は、ミニの後継車として1962年にリリースされた。コンパクトな車体にゆったりとした空間をもって。
私たちが愛称「バンプラ」とよぶ車は、そのADO16シリーズの中の一車種だ。当時はバッジエンジニアリングという方法で、同じボディーの車を様々なチャンネル(オースティン、モーリス、ウーズレィ、ライレー、MG、バンデンプラ)を使って発売した。そして、バンデンプラの内装に身をまとったプリンセスカーを私たちは「バンプラ」と呼ぶのだ。 |
ライレーケストレル1300の
フロントビュー
▼縦置きにされたAタイプエンジン |
このADO15とはミニのなかま(モーリス マイナーミニ・オースティンセブン)の開発時のコードネームで、「バンプラ」をはじめとするADO16はミニの後継車として開発された。ミニの生みの親である、アレック・イシゴニスとピニンファリーナのスパーコンビによって生み出された車だ。
そのADO16シリーズは、ミニよりもっと兄弟が多く、前述のオースティン・モーリス・MG・ウーズレィ・ライレー・プリンセスとあった。
1962年夏、はじめに登場するのはモーリス1100で、65年にはAT車もラインナップされる。
兄弟車の中で、一番ベーシックなのは、オースティンとモーリス。ミドルクラスがライレーとウーズレィで、スポーティーなのがMG、ゴージャスがプリンセスというように別けていた。このような生産や販売方式をバッジエンジニアリングという。
そして、混迷した車種統合でMK2へ移行し、MK3となったところで次の世代へ移行するのだ。その中でプリンセス1300は74年まで生産され続ける。
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エンジンの
タペットカバー
シングルキャブレターと
エアクリーナー
Aタイプの1300エンジン
横置きはミニから引き継ぐ
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■エンジン
バンデンプラ プリンセスのエンジンの出力と形式をご紹介します。
モデル |
エンジン
形式 |
キャブレター
形式 |
出力
(bhp/rpm) |
1100 M/T |
10V |
HS2×2(青) |
55/5500 |
1100 A/T |
10AG,
10AJ,
10AR |
HS4(赤) |
48/5100 |
1300 A/T
(1967〜) |
12H |
HS4(赤) |
62/5250 |
1300 M/T
(1968〜) |
12H |
HS2(青) |
65/5750 |
■仕様
全長:3727mm
全幅:1534mm
全高:1346mm
ホイールベース:2375mm
トレッドF/R:1297/1292mm
車両重量:901kg
エンジン形式:水冷直列4気筒OHV
タイヤサイズ:5.50×12
総排気量:1098cc(1100 MK1)
1275cc(1300 MK2以降)
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